江戸時代の宿場や、明治・大正期の商都の町並みが残る小諸市の旧北国街道一帯で22日、第11回信州小諸城下町フェスタが始まった。小諸駅近くの「小諸宿本陣主屋」では市教委主催の特別展「小諸宿本陣展」を開き、市が2020年度から保存・修理を進める重要文化財「旧小諸本陣」(市町(いちまち))の調査で見つかった資料などを公開している。25日まで。
本陣主屋は移転して現在の場所にあり、旧本陣には問屋場(とんやば)の建物だけが残る。7、8月の発掘調査では、問屋場と本陣主屋をつなぐ建物があったことを示す礎石が見つかった。
特別展では、当時の小諸本陣を絵図などで紹介。大名などが本陣で休んだり泊まったりする際に名前を掲げる「関札(せきふだ)」や本陣の「大看板」も飾った。来場者を案内しているこもろ観光ガイド協会(小諸市)の臼田映三郎(えいざぶろう)さん(75)は「いろいろ見て楽しんで」。入場無料。地元食材を使った喫茶コーナーもある。
旧北国街道一帯では他に、古布や古道具の再生品販売や着物の着付け体験、江戸時代の小諸城や城下町を再現した3DCG映像の展示もしている。詳細はフェスタのホームページに掲載。特別展、フェスタともに午前10時~午後4時。