こきりこ祭りは２５日、南砺市上梨（平）の白山宮境内などで始まり、県内外から訪れた大勢の観光客が素朴で郷愁を誘うささらの音色や踊りを楽しんだ。２６日まで。

　２０２０年に五箇山地域の宿泊客限定で祭りを開いて以来、観客を入れた開催は２年ぶりとなった。

　白山宮では、奉納こきりこ踊りと輪踊りが行われた。同宮に隣接するこきりこ館であった舞台競演会には南砺平高校郷土芸能部と越中五箇山民謡保存会が出演。最後に越中五箇山こきりこ唄保存会が「神楽舞」に続いて「こきりこ」を披露した。演じ手がささらを小気味よく鳴らしながらゆったりと踊る姿に、観客から大きな拍手が送られた。

　２６日は午後１時と同３時から奉納こきりこ踊り、同５時から獅子舞と神事、奉納こきりこ踊りがある。同７時から舞台競演会を行い、総踊りで締めくくる。