アニメなどにもなった人気漫画「かぐや様は告らせたい」の作者として知られる新潟県佐渡市出身の赤坂アカさん(34)が、市内の博物館のマスコットキャラクターを制作した。学校の制服姿の男女をデザインした赤坂さんは「好きな佐渡の力になればとてもうれしい」と笑顔で語った。
赤坂さんは漫画家、イラストレーターとして活躍し、代表作「かぐや様は告らせたい」はテレビアニメ、実写映画にもなった。原作を手がけた「推しの子」のアニメ化も決まっている。
市教育委員会によると、市内には佐渡博物館(八幡)を中心に旧市町村ごとに博物館や資料館などがあるが、若者の来館が少ない。情報発信の際の"顔"となるマスコットキャラクターもなかったことから、市教委が赤坂さんに制作を依頼した。
完成した男女のキャラクターは、知的さとかわいらしさの両方の雰囲気を漂わせる。女性の帽子には佐渡の形を模したワンポイントもあしらった。市教委はキャラクターの館内での展示やグッズ製作、名前の公募を予定している。
赤坂さんは25日に市役所を訪れ、渡辺竜五市長にパネルを贈呈。渡辺市長は「佐渡の子どもたちも喜んでくれると思う」と感謝した。たびたび佐渡を訪れているという赤坂さんは「若者に親しんでもらえそうなキャラクターを描いた。佐渡には、東京にはない魅力がある。キャラクターが、多くの人が佐渡に足を運ぶ一助になるといい」と語った。