南砺市福光地域の有志でつくる「福光千本桜プロジェクト」(武田慎一会長)は2日、地元の小矢部川沿いでサクラの植樹に乗り出した。川沿いにある桜並木「千本桜」は本数が千本に届いていないのが実情で、名実とも「千本桜」になるよう木を増やしていく。同日は同市遊部(福光)の小矢部川右岸に苗木28本を植えた。
千本桜は福光橋周辺の小矢部川両岸に723本が並び、花見の名所として知られる。多くの人に名前の通り千本が咲く景色を見てもらいたいと、昨年秋に福光千本桜プロジェクトが発足した。
今回はソメイヨシノの後継種と言われる「神代曙」と八重咲きの「舞姫」をそれぞれ14本ずつ植えた。吉江地域づくり協議会や遊部自治会なども協力し、50人が参加した。
河川を管理する県から許可を得て、角田公民館近くから遊泉橋まで約1キロにわたり、高さ約180センチの苗木を植えた。植樹に汗を流した福光東部小学校4年生の橋詰陽和さんと西村那奈さんは「自分たちが植えたサクラが、早く花を咲かせてくれたらうれしい」と話した。
18日は上流の小院瀬見で22本を植える。