水産仲卸業の孫七・川田水産(射水市八幡町・新湊)などが新湊漁港そばで整備したシェアキッチン「みなとキッチン」は4日、同市八幡町の店内で、観光関係者らを招いた試食会を開いた。新湊水産物商業連合協同組合ビル1階にあり、魚食文化の発信拠点とする。5日に開業した。
みなとキッチンは、水産業が低迷する中、魚食文化発信によって人を集め、料理人にさまざまな魚介類の調理に挑戦してもらおうと整備。空間デザインやまちづくりを手掛けるグリーンノートレーベル(同市放生津町・同)が企画、デザインを担当した。
新湊の魚介類を使った和洋食を販売するほか、魚のさばき方教室などのワークショップを開く。
厨房は料理店やカフェなどがシェアして利用する。現時点で「CAFE UCHIKAWA 六角堂」(射水市)や「CRAFTAN(クラフタン)」(高岡市)など県内13店が随時出店する予定という。
試食会では、孫七・川田水産の川田有二社長、グリーンノートレーベルの明石博之社長が「水産業の活路を見い出したい」などとあいさつ。横田美香副知事や牧田和樹射水市観光協会長らが、リバーリトリート雅楽倶(富山市)の「トレゾニエ」の料理人が調理したベニズワイガニ、アオリイカなどの料理を味わった。