櫂棒を使い、初仕込みをする蔵人=10月6日、福井県勝山市の一本義久保本店

櫂棒を使い、初仕込みをする蔵人=10月6日、福井県勝山市の一本義久保本店

福井県 勝山・大野

「みずみずしい新酒に」蔵人が仕込み開始 一本義久保本店

福井新聞(2022年10月7日)

 福井県勝山市の老舗酒蔵「一本義久保本店」で10月6日、新酒の仕込みが始まった。蔵人(くらびと)が大型タンクに長さ約4メートルの櫂棒(かいぼう)を入れ、均一にかき混ぜる作業に精を出した。

 麹(こうじ)や酵母、水が入った大型タンクに、蒸した奥越産酒米「越の雫(しずく)」を投入。ひんやりとした仕込み蔵で作業を行い、2人の蔵人が櫂棒をゆっくり上下に動かし、かき混ぜた。

 杜氏(とうじ)の醸造課長は「農家の皆さんのおかげで、例年通り質の良い酒米ができた。みずみずしく味わい深いお酒にしたい」と期待を込めた。来年6月まで蔵人9人が作業を続ける。

 初搾りは27日の予定。初搾りの新酒は県内約400の飲食店で当日限定で提供される。新酒は11月4日から発売する。

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