福井県越前市ゆかりの紫式部にちなんだイベント「えちぜん紫式部まつり」（福井新聞社後援）は１０月８日夜、市紫式部公園で開幕し、園内のライトアップが始まった。平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた庭園が色とりどりの光に照らされ、幻想的な雰囲気を醸している。２２、２３日にはクラフトマーケットなどが並ぶメインイベントが開かれる。

　まつりは同公園に隣接する市観光施設「紫ゆかりの館」が企画。紫式部が２０２４年のＮＨＫ大河ドラマの主人公に決まったことを受け、昨年度から内容を充実させた。

　ライトアップは藤棚や池にかかる二つの橋、南門周辺で行われている。池の水面には大きさが異なる球体が浮かび、水色や薄桃色などさまざまに変化する。１１日夜は家族連れやカップル、学生らが訪れ、同池にかかる橋から景色を見つめ、「きれい」「すてきやね」と撮影を楽しんでいた。

　２２日までの午後５時半～同９時に点灯する。同館は同７時半まで延長開館する。

　２２、２３日はメインイベント「しきぶわいわいパーク」が開かれる。木育ひろばやクラフトマーケット、キッチンカーが展開される。

　２２日午後５時半からは園内の池に面した釣殿を舞台に、二胡や雅楽などのコンサート「千年の調べ」を開催。同４時半からは源氏物語に登場する舞楽「蘭陵王」にちなんだモデル撮影会も行われる。２３日は謎解きクイズラリーや、平安貴族がたしなみとして身に着けていた匂袋作り体験が楽しめる。

　問い合わせは紫ゆかりの館＝電話０７７８（４３）５０１３。