深海魚を使った丼メニュー7品を紹介する濱住組合長

深海魚を使った丼メニュー7品を紹介する濱住組合長

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深海魚 意外とうまい!? 魚津の7店が丼フェア

北日本新聞(2022年10月15日)

 魚津漁業協同組合は、富山湾の深海魚に親しんでもらう市民体験プロジェクトを進めている。今夏に子ども向けの学習会を開いたほか、15日から市内の飲食店で深海魚を使った丼メニュー7品を提供している。「深海の幸を食べられる街・魚津」のキャッチフレーズを掲げ、他の魚津産水産物と共に魅力アップを目指す。 

 富山湾は日本三大深湾の一つで、魚津沖では深い海に生息する甘エビやホタルイカ、ベニズワイガニ、バイ貝などが捕れる。一方、同じ深海で網やかごに一緒にかかるミズガンコ(ヤマトコブシカジカ)やナガツカなどは需要がなく、ほとんどは洋上で破棄される。

 魚津漁協は昨秋、ミズガンコの活用に乗り出し、直営食堂でみそ汁に使った。くせのない味やゼラチン質の食感が好評で、煮付けなども商品に加えた。さらに幅広い世代に深海魚の特徴やおいしさを知ってもらおうと、今年は日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で市民参加型の取り組みを企画した。

 夏休み期間に子どもたちが深海魚の観察や解剖、加工調理などに触れる体験会を実施。今回は15日から11月12日まで深海魚丼を食べてもらう「とやま湾の幸 魚津丼フェア」を開催している。

 フェアは魚津飲食業組合が協力し、7店舗が利用のない深海魚と広く知られた深海魚を組み合わせた一杯を考案。天ぷらやから揚げのほか、だし茶漬けやあんかけなども用意した。同漁協の濱住博之組合長は「深海の幸の魅力を打ち出し、新たな魚津の食のPRにつなげたい」と語った。

【フェアの店舗とメニュー】
▽和食処えん(深海魚の中華風丼仕立て)
▽串揚げ酒場ぜんろく(ゲンゲかき揚げ丼)
▽八坪食堂(魚津でしか食べれない贅沢天丼)
▽銀河食堂掛(深海素材のだし茶漬け)
▽魚清(ナガツカチラシ丼)
▽日本料理かずみ野(ミズガンコ天丼)
▽魚津丸食堂(ミズガンコ深海あんかけ丼)

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