新潟県佐渡市所蔵の刀剣を紹介する展覧会が、同市八幡の佐渡博物館で開かれている。時代を超えて、大切に保存されてきた約20点を目にすることができる。
佐渡に残る刀剣に触れ、島の歴史を感じてもらおうと、同博物館が初めて企画した。島内の刀工、新保基衡(もとひら)さん(81)の作品もあり、10日には新保さんによる解説会が開かれた。
新保さんは佐渡奉行所の役人を務めた田中家の日本刀などについて説明した。オンラインゲーム「刀剣乱舞」に出てくることでも知られる「日本号」のやりの複製もあり、多くの人が足を止めていた。
市内の専門学生の女性(19)は「解説を聞き、鉄から刀ができることがよく分かった。短い刀がかわいくて気に入った」と話した。
展覧会は11月30日まで。高校生以上500円、中学生以下200円。新保さんの解説会は11月6日にも開かれる。問い合わせは同博物館、0259(52)2447。