金沢工大が所蔵する貴重な初版本が並んだ会場=金沢21世紀美術館

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知の蓄積伝える初版本 世界を変えた書物展、21日開幕 金沢21世紀美術館

北國新聞(2022年10月21日)

  ●金沢工大所蔵140冊ずらり

 自然科学や工学関連の貴重な初版本を展示する「世界を変えた書物展」(金沢工大、北國新聞社主催)は21日、金沢21世紀美術館で開幕する。金沢工大が収集した蔵書コレクション「工学の曙(あけぼの)文庫」から厳選された約140冊で、人類の知の蓄積を伝える。20日は内覧会が開かれた。

 同展は2012年の金沢を皮切りに、名古屋、大阪、東京、福岡で開かれ、今回は10年ぶり2度目の金沢展となる。山本貴光、橋本麻里両客員教授が監修し、会場構成や展示デザインは建築学部の宮下智裕教授と宮下研究室の大学院生、学生20人が手掛けた。

 「知の壁」と名付けられた入り口のエリアでは、金沢工大の図書館の洋書や百科事典など約6千冊が本棚にずらりと並べられ、知の厚みを視覚的に示す。

 「知の森」と題したエリアには「光・色彩」「原子・核」のほか、「量子論」など14の領域別に初版本が分類され、地動説を唱えたコペルニクスの「天球回転論」や、物理学者アインシュタインの論文を収録した雑誌などが並んだ。

 今回初の特別展示「手稿の中の宇宙 レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する」も開かれ、ダ・ヴィンチが生々しい試行錯誤の痕跡をとどめた手稿のレプリカが公開される。橋本客員教授は「二つの展示からそれぞれの知の形に理解を深め、科学の営みの面白さを味わってほしい」と語った。

 特別展示は30日、世界を変えた書物展は11月5日まで。いずれも入場無料。

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