雪を生かした貯蔵庫「雪室」の貯蔵食材を使った料理の試食会が10月21日、福井県勝山市本町1丁目の民泊施設「おちゃのま民泊みっけ」で行われた。貯蔵したそば粉や米などを用いたメニューがずらりと並び、参加者が今後の商品開発やPR戦略の参考にしていた。
市や業界団体でつくる市雪室ブランド推進会議は2014年度から同市内の倉庫を活用して雪室を造成。雪室貯蔵の付加価値を押し出した商品開発を進めている。
関係者約20人が参加した試食会では、おろしそばやピザ、ケーキ、おにぎり、お茶などを用意。水上実喜夫市長や同会議会長の福原輝幸福井大名誉教授らが試食した。
おろしそばは、雪室貯蔵のそば粉と別のそば粉で作ったものを食べ比べた。雪室で保存した食材は劣化が抑えられたり、甘みを増したりするとされ、参加者は「雪室の方は甘みがあり、くせがない」などと効果を実感していた。