福井県敦賀市杉箸で150年以上栽培が続く伝統野菜「杉箸アカカンバ」の収穫が最盛期を迎えている。10月25日は生産者が深みのある赤色で丸々と育った実を手際よく引き抜いていった。
杉箸アカカンバは赤カブの一種で甘みとほろ苦さが特長。断面の赤いサシが鮮やかで、シチューや漬物、炒め物などで食べるとおいしいという。
この日は生産組合の山口一夫代表(74)が約30アールの畑で収穫作業に汗を流した。収穫は12月下旬まで続き、収量は例年並みの5~6トンを見込む。山口代表は「順調に育って質の高い出来になった」とほほえんでいた。
同市三島町2丁目のJA直売所「旬・ときめき広場」や同市砂流の市農産物直売所「ふるさと夢市場」で販売されるほか、東京のデパートなどにも出荷する。