案内用の標柱を取り付ける会員たち

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県境古道 散策楽しんで 小矢部北蟹谷史跡愛護会、案内標柱設けPR

北日本新聞(2022年10月28日)

 小矢部市の北蟹谷史跡愛護会は27日、石川県境近くの古道入り口に案内用標柱を取り付けた。古道は内山峠から北へ約1キロの区間で、この古道を含む松根峠から倶利伽羅峠までの約8キロはトレイルランニングや散策を楽しめるコースで、同会は大勢の人に訪れてほしいと期待している。

 この古道は、国道359号沿いに入り口があり、梨の木平山(263メートル)まで続く。戦国期に松根城と一乗寺城を結ぶ連絡路に使われた。明治期以降は道路整備に伴い、やぶになっていた。

 一帯の史跡を保全する史跡愛護会はことし3月、古道の低木や草を刈って道を復活させた。文化庁の「歴史の道百選」に選ばれた古道田近越(たぢかごえ)にもつながることから、新たな散策コースとしてPRしようと、従来の簡易表示から切り替えた。

 会員5人が古道入り口に穴を掘り、標柱を埋め土で固めた。アテ材(高さ2メートル、幅20センチ、奥行き10センチ)に「県境古道入り口」のアルミ板(縦60センチ、横45センチ)を取り付けた。内山峠の頂上と梨の木平山入り口にも、案内用の標柱を設置した。

 同会によると、倶利伽羅峠までの道はなだらかで、山道や舗装道が交じり変化に富んでいるという。水口久太郎会長(83)は「楽しく歩くことができ、森林浴にぴったり。多くの人に足を運んでほしい」と話している。

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