新潟県弥彦村に秋の訪れを告げる県菊花展覧会「弥彦菊まつり」(県、県菊花連盟主催)が弥彦神社で始まった。62回目の今年は、県内外から約2500鉢が出品され、境内を華やかに彩る。
神社入り口の一の鳥居から本殿に続く参道には、愛好家らが丹精込めて育てた大小さまざまな菊が並ぶ。弥彦小や加茂農林高校の児童、生徒が栽培した花も彩りを添えている。
毎年テーマを設けて作る大風景花壇は、岐阜県の白川郷をイメージ。色とりどりの約3万本の小菊の挿し芽と500鉢の菊で、田園と合掌造りの集落を表現した。
友人と訪れた長野県佐久市の会社員女性(57)は「弥彦山の木々も色付き始めていて、菊とのコントラストが素晴らしい」とうっとりと眺めていた。
菊まつりは24日まで。期間中の23日までは、弥彦公園内のもみじ谷で紅葉のライトアップなども行われる。