須坂市動物園は1日、恒例の「カピバラ温泉」を始めた。飼育するカピバラが水に漬かって肌の乾燥を防ぐ習性を利用し、冬場の乾燥しやすい時期に毎年実施。湯船に漬かってくつろぐ2匹のカピバラの愛らしい姿を、来園者が楽しんでいた。
飼育員が、カピバラが好むササを使って、約40度の湯を張った専用の湯船に誘導。来園した地元の保育園児がおりの外で見守る中、7歳の雌「黒子」が恐る恐る前脚を湯船に入れた。周囲をきょろきょろと見回した後、飛び込むように湯船に漬かると、来園者から「かわいい」「気持ちよさそう」と声が上がった。
同園によると、カピバラは南米アマゾン川などの温暖な地域に生息する。カピバラ温泉は、寒さが苦手なカピバラを冬場も楽しんでもらおうと始め、湯船に漬かりながらじっとしている姿が愛らしい―と人気の企画だ。
2月末まで。平日は午前11時から、土日祝日は午前11時からと午後2時からの2回、いずれも30分ほど実施する。