新潟まつりの最後を飾る花火が3日夜、新潟市中央区の信濃川河畔で打ち上げられた。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催。当初予定の8月から感染の再拡大による3カ月の延期も経て、色鮮やかな光の大輪が港町・新潟の秋の夜空を彩った。
この日は北朝鮮の弾道ミサイル発射で全国瞬時警報システム(Jアラート)が県内に出され、再び発令された場合は中止の可能性もあった。天候面でも雨や雷が見込まれたため、直前まで開催の可否が検討されたが無事実行された。韓国・ソウルで起きた雑踏事故を受け、職員や警備員ら約600人が警備に当たるなどの事故防止対策も取られた。
花火は午後6時半過ぎ、音楽に合わせて信濃川の3カ所で打ち上げが始まった。リズム良く上がるカラフルな花火が川の水面に映り、多くの観客から拍手が湧き起こった。
友人と訪れた新潟市秋葉区の専門学校生の女性(20)は「花火が好きなので開催されてうれしかった。久しぶりで気分も上がり、秋の涼しい風が吹いて雰囲気も良く、とてもきれいだ」と話した。