冬の味覚、ズワイガニの今シーズンの初競りが7日、射水市八幡町の新湊漁港で行われた。身の詰まった大きい雄の平均浜値は昨年よりも3割高、「コウバコガニ」と呼ばれる雌は1割高となり、浜が活気づいた。新湊漁協は「出足が良い。カニの需要が高いと期待できそうだ」とみている。
漁は富山県以西の日本海で6日に解禁され、同漁協所属の底引き網漁船4隻は7日午前0時に出港。沖合4~8キロの水深200~300メートルの地点で操業した。
この日の水揚げは雄804匹、雌1250匹でいずれも昨年よりやや増えた。
大型で質の高いカニには白いタグが付けられた。重さ1・3キロ以上で最高級品の「特選」はなかった。
松宝(しょうほう)丸船主の松本隆司さん(51)は「初日としてはまずまずだった。観光需要が回復し、良い値段が付くことを期待したい」と話した。
漁は12月にピークを迎え、最多で1日7隻が出漁する。県内の漁期は雄が3月20日まで、雌は資源確保のため1月20日までとなる。