15日に開業40年となる上越新幹線の記念セレモニーが12日、JR新潟駅で開かれた。1982年の開業時に運行していた、白地に緑の「200系カラー」にデザインされた特別列車の出発式などが行われた。
上越新幹線は新潟-大宮間で開業。85年に上野、91年に東京まで延伸した。2階建て車両「Max」など多様な車両が運行され、ビジネスや観光など大切な交通機関として活躍してきた。JR東日本新潟支社によると、今年3月までに延べ約9億6千万人が利用した。
特別列車の名前は2002年まで運行していた「あさひ」にちなみ「なつかしのあさひ号」で、乗客のうち応募で選ばれた新潟市東区の5歳と3歳の兄弟にJRの制服が贈られた。運転士を夢見る2人は「新幹線は全部好き。楽しみにしていた」と目を輝かせていた。
JR東日本新潟支社の小川治彦支社長は式典で「安全で正確な運転を確保し、地域の皆さんと一緒に新しい40年を作っていくことを誓う」とあいさつした。
JR新潟駅は記念グッズの販売などでにぎわった。新潟、燕三条、長岡、浦佐、越後湯沢の新幹線各駅では、開業からこれまでを新潟日報の記事で振り返る企画展が行われている。