新潟県柏崎市緑町の庭園「松雲山荘」で紅葉のライトアップが行われている。情緒あふれる夜の日本庭園に、赤や黄色に色づいた木々が照らされ、訪れた人たちの目を楽しませている。
松雲山荘は、実業家・故飯塚謙三氏の旧宅で、約50年前に市の施設となった。園内には赤松やツツジ、モミジなど60種類以上の樹木が植えられ、毎年この時季に紅葉を楽しむ夜間のライトアップが行われている。期間中は園内にある木村茶道美術館で、庭園を眺めながらお茶を楽しめる。
木々が色づき始めた10日には穏やかな秋風が吹く中、市内外から家族連れらが足を運んだ。来園者は灯籠や太鼓橋、あずまやなどが配置された庭園を歩きながら、照らし出された紅葉を眺めたり、カメラを向けたりして、幻想的な雰囲気を堪能していた。
友人たちと訪れた燕市の男子大学生(21)は「ネットで見つけて初めて来たけれど、写真で見るよりもきれいだった。見ていてとても落ち着いた」と話した。
市商業観光課によると見頃は、20日ごろまでの見通し。ライトアップは27日までで毎日午後5〜9時。入場無料。問い合わせは同課、0257(21)2334。