北アルプスを望む畑で野沢菜を収穫する参加者たち

北アルプスを望む畑で野沢菜を収穫する参加者たち

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ご飯やお酒のお供に変身、野沢菜を採ろう 長野市中条で体験ツアー始まる

信濃毎日新聞(2022年11月19日)

 長野市中条地区で18日、野沢菜採りを体験できる毎年恒例の「お菜とりツアー」が始まった。旧中条村当時の1989年に始まり、34年目。地区内4会場で収穫、購入できる。このうち小林野沢菜園(中条御山里)には早速多くの人が訪れ、北アルプスの眺望も楽しみながら収穫した。

 同園の約80アールの畑では、長靴を履いた参加者たちが野沢菜を包丁で刈り取り、1キロ50円で購入した。園主の小林幸繁さん(85)によると、野沢菜の生育はおおむね順調。山あいまで足を運ぶのは大変だから―と価格は34年前からほぼ変えておらず、小林さんは「多くの人に来てもらうことが張り合い。来てくれる限りは続けたい」と話していた。

 新潟県糸魚川市の主婦黒坂絹子さん(57)は、両親が15年以上も同園を訪れ、自身は3年ほど前から一緒に来ているという。「天気が良くて本当に収穫日和。ここの野沢菜は寒暖差があるからか、柔らかくておいしい」と話した。

 ツアーは中条地区住民自治協議会や市中条支所などでつくる実行委員会の主催。12月11日までだが、野沢菜が終わったり雪が積もったりした場合は終了する。

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