ZEMONで蒸留し初めて商品化したウイスキーを手にする稲垣さん(中央)と老子さん(左)、氷見さん。左右にあるのがZEMON

ZEMONで蒸留し初めて商品化したウイスキーを手にする稲垣さん(中央)と老子さん(左)、氷見さん。左右にあるのがZEMON

富山県 砺波・南砺・五箇山

高岡銅器の蒸留器使ったウイスキー 初の商品化 砺波の若鶴酒造

北日本新聞(2022年11月19日)

 若鶴酒造(砺波市三郎丸)は18日、老子製作所(高岡市戸出栄町)、県産業技術研究開発センターと共同開発した鋳造製ウイスキー蒸留器「ZEMON(ゼモン)」で2019年に蒸留した原酒を初めて商品化し、24日に発売すると発表した。銅とスズの合金の蒸留器で蒸留したことで、まろやかで洗練された味わいに仕上がったという。

 新商品は「三郎丸II(セカンド) ザ ハイ プリーステス」。20年から販売しているシングルモルト「三郎丸」シリーズの第3弾で、世界初の鋳物蒸留器であるZEMONで蒸留した原酒を初めて採用した。

 銅板をたたいて成形する板金製の一般的な蒸留器は、厚さが4ミリ前後で銅が消耗するため寿命が約20年なのに対し、ZEMONは鋳造のため厚さ1センチ以上にできるため50年以上に伸びる。製造期間も板金製の約8カ月に対し、鋳造製は約4カ月と短く価格も抑えられるという。

 若鶴酒造三郎丸蒸留所(砺波市三郎丸)で記者発表会に臨んだ同社の稲垣貴彦取締役は「非常に感慨深い。なめらかでまろやかな味わいで、ZEMONで蒸留する以前のウイスキーと飲み比べてほしい」と話した。20年の国内特許に続き、今年9月に英国で特許を取得したZEMON(2台1組)を3組輸出する目標を示し、「ウイスキーの本場で認められたことはうれしい。スコットランドでも導入されるのを期待している」と述べた。

 老子製作所の老子祥平社長は「まさか英国でも特許を取れると思っておらず、高岡銅器の技術を世界に発信する第一歩になった。全国の伝統産業に希望の火をともすことができた」と話した。県産業技術研究開発センターの氷見清和副主幹研究員も出席した。

 新商品は700ミリリットル入りで、アルコール分48%、1万3750円で、6千本ボトリングする。たるの原酒をそのまま瓶詰めしたカスクストレングスはアルコール分61%、1万8150円で、600本限定となる。

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