錦鯉や牛の角突きなど、いろいろなデザインのTシャツを説明する平澤英康さん=小千谷市平沢2

錦鯉や牛の角突きなど、いろいろなデザインのTシャツを説明する平澤英康さん=小千谷市平沢2

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着る錦鯉、売れてます 小千谷「ご当地Tシャツ」が人気

新潟日報(2022年11月24日)

 新潟県小千谷市内で、前身も含めて100年以上親しまれる衣料品店「男子専科平忠(ひらちゅう)」が、錦鯉や牛の角突きをあしらった「ご当地Tシャツ」を販売している。中越地震の復興応援をきっかけに生まれ、徐々に種類を増やしてきた。地元の名物を取り上げ差別化を図るとともに、錦鯉のバイヤーら外国人客の土産物ニーズも捉えている。

 錦鯉や角突き、片貝花火など五つのジャンルがあり、合わせて15種類ほどのデザインをそろえる。サイズは幼児用から外国人の体形に合うよう7Lまである。ほかにオリジナルウインドブレーカーとパーカもある。

 作製のきっかけは、2004年の中越地震だった。関西から訪れたボランティアの男性から、阪神大震災時に多くの人が着た「頑張ろうTシャツ」を例に、小千谷版を作ろうと提案を受けた。平忠社長の平澤英康さん(72)らは、地元の衣料店会として第1弾の「がんばろう! おぢやTシャツ」を発売した。

 その後、「地域の宝を身に着けてもらうことで小千谷のPRにも商売のプラスにもなる」と考え、平忠独自の商品として、養鯉業者や角突き関係者らの協力を得ながらバリエーションを増やしてきた。

 売り上げは安定し、最高で約300万円を記録した年もある。例年秋には、錦鯉の品評会や闘牛場の会場にも出店。国内外の錦鯉バイヤーらが手軽な土産物として購入してきた。

 新型コロナウイルスの影響で過去2年ほどは、例年の10分の1程度に落ち込んだ。しかし今年は旅行制限が緩和された上、海外要人も招いて6日に新潟市であった「世界錦鯉サミット」の効果もあり、売り上げは感染禍前に近づいている。

 Tシャツは1枚2500〜3500円ほど。平忠の店頭のほか、市総合産業会館サンプラザ(城内1)などで販売する。平澤さんは「今後もさまざまな名物をTシャツにしたい」と話している。

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