安曇野市産の食材をふんだんに使ったフランス料理のお披露目会が5日夜、市内のレストランで開かれた。地元の農畜産物の魅力をまとめて発信し、ブランド力向上につなげようと市が企画。伝統野菜の「牧大根」を煮込んだポトフ、信州プレミアム牛肉のローストビーフなどが並び、食材を提供した生産者6人と太田寛市長が味わった。
メニューはレストラン「ロティスリール・ボヌール板花」のオーナーシェフ板花芳博さんが考案。スモークした信州サーモンと生ハムでクリームチーズを巻いた料理や、クレソンを使った炭酸飲料なども提供した。板花さんは「安曇野には素晴らしい食材がたくさんある。素材の良さを消さないように取り組んだ」などと説明した。
牧大根を生産する降籏房子さん(86)は「新たな魅力を引き出してくれた。PRにつながる」。クレソンを栽培する山本利孝さん(68)は「普段は脇役になることが多いが光を当ててもらいうれしい。さらにクレソンの可能性を広げていきたい」と話した。
コースメニューは食材が用意できれば同レストランで予約を受けて提供する。市はメニューを紹介するレシピや動画を来年度に公開する予定。