AI(人工知能)が好みに合った富山の地酒を薦めてくれる「日本酒AIソムリエ」が8日、高岡市の「道の駅万葉の里高岡」に初めて導入された。開発したのは、富山市のITサービス会社「テックネスト」の小荷田(こにた)直也代表(39)で、「地酒をより気軽に手に取ってもらうお手伝いができればうれしい」と話している。
このサービスは、道の駅の来店客が酒販コーナーに設置されたタブレット端末に表示される問いかけに応じ、年代や性別、味や香りの好みなどを答えていくと、店に並ぶ約40銘柄の中から、AIが3銘柄を薦めた上で、それらに合う富山の特産品も紹介する。
昨年東京から移住してきた小荷田代表が、富山のスーパーに並ぶ地酒の種類の豊富さに驚き、どれを選べばよいか迷ったのをきっかけに開発。地酒の特徴や相性の良い名産品などについて、なかやす酒販(高岡市)からアドバイスを受けた。
道の駅の大指栄一駅長は「地酒と名物の販売が伸びるのではないか」と期待する。小荷田代表は「今後、スーパーや他の土産物店にも導入を広げていきたい」としている。