海岸で拾うことができる地域通貨「ビーチマネー」

海岸で拾うことができる地域通貨「ビーチマネー」

新潟県 長岡・寺泊・柏崎 その他

海で拾った「ビーチマネー」、使えるお店増えてます・柏崎

新潟日報(2022年12月15日)

 約42キロの海岸線があり、「海のまち」としてPRする新潟県柏崎市で「ビーチマネー」と呼ばれる地域通貨を利用できる店が増えている。元は海に捨てられたガラスで、県内では昨年5月に柏崎市のラーメン店が扱い始めた。8日時点では県内の19店が利用可能で、このうち14店が柏崎市内の店だ。市内の関係者らは「ごみがお金になる取り組みだ。海の環境を考えるきっかけになれば」と期待している。

 「ビーチマネー」は神奈川県の湘南地域で2007年に始まった。海に捨てられて砕けたガラス瓶の破片は、海岸の砂利などにもまれて角が取れて丸みを帯びる。波打ち際に打ち上げられたこの「ビーチグラス」を、地域通貨として利用する取り組みだ。

 海岸の美化が目的で、海岸清掃やレジャーの際にビーチグラスを見つけ、利用可能な店に持っていくと、アイスや割引券などの特典を受けられる。必要なビーチグラスの数や特典の内容は店ごとに異なる。

 県内では、柏崎市半田1のラーメン店「めんや衛登(えいと)」が昨年5月に始めた。店主の妻、杉野麻美さん(43)が、雑誌でビーチマネーの取り組みを知ったことがきっかけだった。店では食事を頼む客がビーチグラス3個を持って来れば、アイスクレープをサービスしている。

 「柏崎の海岸にごみが落ちていることが気になっていた」と杉野さん。ビーチマネーの取り組みを通じ、「地域の人に海の環境に目を向けてほしい。ビーチグラスを探しながら、ついでにごみも拾ってくれたら」と期待する。

 柏崎市内では8日時点でカフェや飲食店、電器店など14店で利用できる。9月から取り扱いを始めた東本町2のすし割烹(かっぽう)「魚河岸」の2代目、織部浩樹さん(44)は「知り合いから誘いを受けた。海のまちに住んでいるという意識もあって参加を決めた」と語る。

 県内は離島を含めると630キロを超える海岸線がある。杉野さんは「ビーチマネーの取り組みが全県に広がってほしい。利用できる店が増えれば、利便性も高まると思う」と話した。

今月のお得な国内ツアー びゅう

長岡・寺泊・柏崎 ニュース