新潟県にある糸魚川駅の開業110周年を祝い、えちごトキめき鉄道と新潟県糸魚川市は17日、同駅で記念イベントを開いた。蒸気機関車(SL)が駅構内を走り、鉄道部品販売も行われるなど大勢のファンでにぎわった。
糸魚川駅は1912年12月16日、旧国鉄北陸本線の駅として開業した。イベントは沿線の子どもたちや住民から鉄道により親しんでもらおうと企画された。
普段は上越市の直江津D(で)51(ごいち)レールパークで展示されているSL「D51形827号機」が登場。2番ホームで出発式やトキ鉄スペシャルアンバサダーのNGT48佐藤海里さんへの1日駅長任命式が行われた。デモ走行でD51が白い煙を上げ、大きな汽笛を鳴らして駅構内を走ると、大勢の来場者がその力強い姿を撮影していた。
特別デザインの入場券や、プレートなどの鉄道部品、地元産品が販売され、駅にある糸魚川ジオステーション「ジオパル」では写真展示も行われた。
富山市から訪れた公務員男性(45)は「D51が走る姿を見たのは初めてで、見られてよかった。子どもたちが鉄道を好きになるきっかけになればいい」と笑顔だった。