新潟県長岡市中之島地域の特産「大口れんこん」の収穫が、最盛期を迎えている。穴があるレンコンは「先を見通す」縁起物として正月料理にも多く使われる。生産農家は12月28日、ハス田の冷たい水に漬かり、手際よく次々と掘り起こしていた。
大口地区のハス田は粘土質で、レンコンの甘みが増す土壌だという。甘みに加え、シャキシャキした食感と切り口の白さも、大口れんこんの特徴だ。2021年には、地域の農林水産物などのブランドを守る国の地理的表示(GI)保護制度に登録された。
この日、収穫されたのはJAにいがた南蒲の生産組合が全国で唯一生産する晩生(おくて)品種「ダルマ」。生産組合の鈴木正常さん(49)は「台風の影響もなく、型の大きなレンコンが育った。先週の大雪で甘みもさらに増したのではないか」と自信を見せた。
収穫の最盛期は1月中旬まで続き、1日6トンを出荷する。