住設・暖房製造のコロナ(新潟県三条市)が、衣類乾燥除湿機に2021年に引退した上越新幹線の主力車両E4系「Max(マックス)」をほうふつとさせるデザインを施した。本社最寄りの燕三条駅と終着の新潟駅に1月中旬まで展示している。
同社は、鉄道とのコラボ製品に近年取り組んでいる。JR磐越西線を走るSLばんえつ物語をモチーフにした「SL型」ストーブは、昨年10月の発売直後に600台以上の注文が入り、千台が既に完売するなど好評だった。
今回は、開業40周年の上越新幹線に着目。大量輸送時代を象徴する2階建て車両として長年走行し、定期運行を昨秋終えた「Maxとき」の愛称で知られるE4系をモチーフに選んだ。
デザインを平面に大きく再現できる衣類乾燥除湿機に、Max車体と同じ3羽のトキが描かれ、青と白をベースにトキの羽の色を思わせるピンク色のラインを施した。新幹線への「『ありがとう』『おつかれさま』『これからもよろしく!』の想(おも)いを込めて」とのメッセージパネルを付けている。
展示は2カ所とも1月13日まで。同社は「新潟の発展に大きく貢献してきた上越新幹線への感謝の思いを形にした」と説明。現時点で販売はしていないが、反響が大きければ製品化を検討するという。