今週末の大学入試共通テストをはじめ、受験シーズンの本格化を前に新潟県長岡市は、受験生の合格を祈って「全て丸」で「落ちない」マンホールのふたにあやかった市職員ら手作りのお守りを、アオーレ長岡で無料配布している。受験生らが訪れ、験担ぎのお守りを受け取っている。
市下水道課の若手職員の発案で、2019年度に始まった取り組み。火焰土器や長岡花火などがデザインされたご当地マンホールカードを活用。市役所内にある「障害者ワークステーション」のメンバーと市職員がお守り袋を手作りした。
市民にも親しまれ、配布する数は年々増加している。21年度は979枚を配布し、今回は昨年12月27日の開始から、1月10日までに843枚配った。
今回、お守りを入れる袋はマンホールの絵柄をあしらった手作りのはんこを押して作った。はんこを約2カ月かけて彫った同課の菅原康夫さん(33)は「験担ぎにぜひ手にとってほしい」と話している。
帰省中にお守りを受け取った新潟市西区の大学3年の女子学生(21)は、教員を目指す弟が大学受験を控える。「自分の大学受験の時は母がもらってきてくれた。ぱっと見て長岡を感じられるデザインなので、地元のことを思い出して頑張ってほしい」と弟の合格を祈った。
アオーレ長岡の市民協働センターで、2月28日まで1人1枚配っている。問い合わせは下水道課、0258(39)2235。