さまざまなウサギの縁起物で飾られたひな壇を紹介する佐藤理恵さん=関川村湯沢

さまざまなウサギの縁起物で飾られたひな壇を紹介する佐藤理恵さん=関川村湯沢

新潟県 村上・胎内 温泉

ウサギだらけの旅館が人気、関川・高瀬温泉「あらかわ荘」

新潟日報(2023年1月19日)

 卯(う)年を迎え、新潟県関川村・高瀬温泉の「あらかわ荘」が注目を集めている。約1万点のウサギグッズが館内を彩り、ロビーには旅館のシンボルである安田瓦製の3体のウサギが鎮座。今月いっぱいは豪華なウサギの段飾りも宿泊客を出迎える。女将(おかみ)の佐藤理恵さん(49)は「ウサギのように多くの人に愛される宿づくりをしたい」と意気込んでいる。

 あらかわ荘は、ウサギの伝説の残る同村の光兎(こうさぎ)神社にあやかり、2014年のリニューアルから「光兎の宿」としてPRするようになった。大女将が同じくウサギ伝説のある弥彦村出身だったことなどをきっかけに、佐藤さんがウサギグッズを収集。売店はもちろん、館内外の至る所に大小さまざまな布小物や陶器などが置かれている。

 ロビーには昨年、3体のウサギ像を置いた。モチーフは和合を象徴する旅館のロゴマーク。いたずらっぽい表情で向き合う姿が宿泊客らを和ませ、なでていく人が多いという。ウサギ像は「村秀鬼瓦工房」(阿賀野市)が制作。卯年に合わせてウサギの置物3種も作り、光兎神社で祈禱(きとう)後に販売している。

 さまざまなウサギの縁起物で飾ったひな壇をロビーに設置したほか、光兎神社の御朱印販売、通年クーポン企画などで新年を盛り上げている。

 「全国のウサギ好き、年男年女の方の利用や問い合わせが増えている」と佐藤さん。昨年8月の豪雨で同館は被害を免れたものの、村の大部分が被災し、今も爪痕が残る。関川村といえば大したもん蛇まつりや特産の猫ちぐらが有名だが「蛇、猫に続き、ウサギも加えた3本柱で地域を盛り上げていきたい」と話した。

 同館ではペットのウサギとの宿泊も可能。問い合わせは、0254(64)2118。

詳細情報

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光兎の宿 あらかわ荘【公式サイト】 https://www.arakawaso.com/
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