紫式部と福井県越前市の関わりを紹介する市観光施設「紫ゆかりの館」(同市東千福町)で、外観に施されたイルミネーションの点灯が行われている。紫式部が主人公となる2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」に向けた機運醸成の一環で、フジの花やチョウの飾りが建物を幻想的に彩っている。
放送開始まで1年のタイミングに合わせ、式部が生涯で唯一、都を離れて暮らした地である越前市をアピールしようと、「紫の君へ 千年の輝(かがやき)」と銘打ったイルミネーションを同館が企画。1月14日から夜間の点灯を始めた。
隣接する市紫式部公園の象徴となっているフジ棚や輝く星をイメージし、通路入り口のゲートや軒下に多数のひも状の電飾を垂れ下げた。平安時代の貴族が好んで着物の柄にも描かれたというチョウのオブジェが、近くで舞うようにして光を放っている。合わせて、赤や緑、水色などさまざまな色に変化する球体が彩りを添えている。
同館は「本年を『光る君へ』のプレの年と位置付け、紫式部と越前市民をつなぐ機運の醸成と地域の魅力発信につなげていきたい」としている。
期間は29日まで。午後4~9時、連日点灯する。同館のツイッターとインスタグラムで写真や動画を掲載している。開館時間は午前9時~午後5時(月曜休館)。