2月11日に南砺市中ノ江(福光)の道の駅福光一帯で開かれる第23回南砺ふくみつ雪あかり祭りに向け、地元石黒地区の住民たちが巨大紙風船作りに励んでいる。今年のえとのウサギやユニークなキャラクターなど、デザインはバラエティーに富んでいる。祭り当日までに約15基を完成させ、冬空を彩る。
巨大紙風船は和紙で作られ、高さ6メートル、幅3メートル。中に熱風を送り、気球のように空に浮かべる。毎年、和紙にさまざまな図柄を描いており、今回は市内の城端中学校や南砺平高校の生徒が手がけた絵画、2月19日まで福光美術館で開かれている「なんと版画年賀状公募展」の入賞作などを題材にする。
25日夜は、南砺市の石黒交流センターで住民ら8人が作業した。年賀状公募展で入賞したウサギが描かれた和紙を貼り合わた。祭りを主催する実行委員会の副委員長で、道の駅福光の松本浩希会長は「ライブ配信もするので、紙風船が浮かぶ様子を見てほしい」と話している。
東日本大震災で被災し、南砺市と交流がある福島県南相馬市の中高生がデザインした馬追いや、南砺市と東京・神楽坂との交流から生まれた猫のキャラクター「にゃんと氏(し)」も描く。
巨大紙風船は午後3時から天候を見ながら空に浮かべる。問い合わせは道の駅福光、電話0763(52)4100。北日本新聞社後援。