参加者が「カキむき」を体験したモニターツアー=佐渡市両津夷

参加者が「カキむき」を体験したモニターツアー=佐渡市両津夷

新潟県 佐渡 アウトドア・レジャー

「カキむき」難しいけど楽しい!佐渡でモニターツアー

新潟日報(2023年2月6日)

 新潟県の佐渡の冬の味覚・カキをむき身にする「カキむき」を観光資源にする取り組みが両津地区の加茂湖周辺で始まった。佐渡アウトドアベース(両津夷)が企画したもので、今冬からツアーを売り出した。モニターツアーに参加した観光関係者らが、地元漁師の手ほどきを受けカキむきを体験した。

 加茂湖のカキの多くはむき身で出荷されており、カキの貝柱を殻から外すカキむきの作業は、この時季の欠かせない仕事だ。

 モニターツアーは1月中旬に行われ、島内外の11人が参加した。両津夷の加茂湖漁業協同組合で、カキ漁師の粕谷大祐さん(35)と足立真樹さん(34)が、加茂湖のカキや漁の様子を紹介。水揚げされたばかりのカキを使って、上下の殻の間に刃物を入れ、小刻みに左右に動かし、身を傷つけないように貝柱を切るこつを説明した。

 参加者は慣れない手つきで貝殻を持ち、慎重に刃物を動かした。粕谷さんらに加茂湖のカキについて質問する姿も見られた。終了後、一行は自分たちでむき身にしたカキをカキフライや鍋などに料理して味わった。ツアーに参加した佐渡市の自営業の男性(32)は「貝柱が外れる感覚をつかむまでが難しいが、適度な難易度で純粋に楽しめた」と話した。

 佐渡アウトドアベースの猪股明美さん(45)は「佐渡の生活そのものが観光資源になると思い企画した。佐渡で生活するイメージをもってもらい、担い手育成にまでつなげられるといい」と期待した。

 ツアーは4月1日まで。毎週土曜の午前9時〜午後1時、最低4人で実施。1人6千円。申し込み、問い合わせは佐渡アウトドアベース。0259(58)8081。

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