小学生が育てたワサビを使ったジェラート(左)とプリン

小学生が育てたワサビを使ったジェラート(左)とプリン

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プリンはすぐ完売、ジェラートは3月まで販売中 南箕輪村の小学生が育てたワサビがスイーツに

信濃毎日新聞(2023年2月13日)

■ワサビ生産の歴史、担い手不足...学んだ児童が栽培に挑戦 

 湧き水を利用して古くから南箕輪村で栽培されてきたワサビをPRしようと、同村南箕輪小学校4年3組の児童36人が育てたワサビを使ったスイーツが商品化された。ワサビの風味が利いたプリンとジェラートで、12日は同村大芝高原の温泉施設「大芝の湯」で児童たちが販売。大勢の家族連れらが行列を作った。

 児童から協力依頼を受けた村開発公社が商品化した。すりおろしたワサビを加えたなめらかなプリンは税込み380円、甘さとワサビの爽やかな風味を楽しめるジェラートは同350円で販売。限定80個のプリンは午前10時の販売開始から20分余で完売する好評ぶりだった。

 村内で古くからワサビが栽培され、高齢化で担い手が不足していることなどを総合学習の時間で学んだ児童たち。「自分たちも作ってみたい」と昨年5月から学校近くの湧き水が流れる場所の草刈りをしたり、周辺に自生するワサビを移植したりして栽培してきた。

 同12月には一部を収穫。レシピ開発にも取り組み、コロッケなどに調理して食べたという。矢坂瑠夏さん(10)は「自分たちのアイデアが商品になり、たくさんの人に買ってもらえてうれしい」。菅沼穂乃花さん(10)は「村のワサビの魅力を知ってもらい、また栽培が盛り上がってほしい」と話していた。

 プリンの販売は12日のみ。ジェラートは3月末ごろまで、大芝の湯と同高原の農産物直売所「味工房」で販売する。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023021200317
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