紫式部など平安時代のキャラクター5人と考案した専門学校生ら=2月14日、福井県越前市役所eホール

紫式部など平安時代のキャラクター5人と考案した専門学校生ら=2月14日、福井県越前市役所eホール

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紫式部、清少納言、藤原道長...平安キャラ5人誕生 NHKドラマ「光る君へ」向け越前市制作

福井新聞(2023年2月15日)

 福井県越前市は2月14日、市ゆかりの紫式部が主人公となる2024年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」に向けて制作した、平安時代の偉人5人のキャラクターを発表した。紫式部は「知的で芯の強い女性」などと、それぞれの人物像を華やかなデザインで表現。24年春の北陸新幹線県内延伸に合わせた同市や県のPRに官民で生かすほか、Vチューバー(バーチャルユーチューバー)としての活用を見込んでいる。

 キャラクターは紫式部、清少納言、藤原道長、道長の娘の彰子、安倍晴明の5人。市と県、県観光連盟が学校法人・滋慶学園グループ(東京)でデザインを学ぶ全国の専門学校生から作品を募集。約200人から計268点が寄せられ、2回の審査で選定した。

 紫式部は、凜(りん)とした中に優しさがある女性像が描かれ、同市の紫式部公園の名物でもあるフジの花を十二単(ひとえ)の文様に採用。清少納言は社交的で勝ち気な才女、道長は野心家のイケメン、彰子は内気で慈悲深い少女、晴明は冷静な伝説の男とキャラを設定し、表情やポーズ、衣装に反映した。2頭身のデフォルメ版もそれぞれ制作した。

 県観光連盟に使用許諾申請をすれば、商用利用も含めて自由に使うことができる。企業や団体に土産品などへの積極的な活用を呼びかけていく。

 市は、キャラクターを3D化してVチューバーとしても活躍させる。楽曲制作やライブイベント開催を目指す。出演動画をSNS(交流サイト)などで配信し、越前市や福井県の注目度アップにつなげる。

 お披露目会が同日、市役所eホールで開かれ、紫式部をデザインした学生たちが、越前和紙や市花の菊を装飾に取り入れるなど、細部まで込めたこだわりを発表した。

 山田賢一市長は「性格分析、時代考証、表現の技術。いずれも素晴らしく度肝を抜かれた」と絶賛。県や県観光連盟の担当者は「全国へのアピールに役立てて、越前市と連携して新幹線開業を盛り上げたい」と話していた。

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