第一ニットが発売したウール製のサウナハット

第一ニットが発売したウール製のサウナハット

新潟県 長岡・寺泊・柏崎 特産

「ととのう」お供に、ウール製サウナハットで快適な体験を

新潟日報(2023年2月20日)

 新潟県見附市柳橋町のニットメーカー「第一ニットマーケティング」が、ウール製のサウナハットを開発し、発売した。サウナブームで愛好家が増える中、得意分野のニットを強縮加工し、熱気から頭を守り、サウナを快適に楽しめる素材に仕上げた。同社は「息苦しさも軽減できる」と自信を見せている。

 サウナハットは一般に頭と耳をすっぽりと覆うラッパ状で、タオル地や麻といった素材が多い。

 そうした中、第一ニットはメーカーの強みを生かし、熱気から頭を守れ、のぼせにくくする効果があるウール素材の採用を検討。吸湿効果もあり、髪や頭皮を乾燥から守ることができるため、ウール製のサウナハットの商品化を目指した。

 より熱をさえぎることができるよう、生地の目が詰まる強い縮み加工を施し、フェルト状にした。生地が縮みにくくなる効果もあり、手洗いで清潔に使うこともできる。頭頂部に取っ手も付け、型崩れしにくく干しやすい形状にした。

 昨年夏から試作を重ね、実際にサウナで試し、かぶり心地や生地の厚みを調節して1月上旬に販売した。一般的な商品と比べ、つばの部分を約6センチ長くし、周囲から顔が見えにくいようにもなっている。ハットの外側には「Focus On Yourself(自分と向き合う)」の刺しゅうが入る。

 近年、サウナと水風呂、外気浴を数回繰り返すことで頭や体がすっきりする状態は「ととのう」と呼ばれ、若い女性を中心に注目を集める。第一ニット営業1部副部長、加藤寿脩(ひろはる)さん(54)は「自分の世界に没頭し、『ととのう』効果を体験してもらいたい」と話す。

 サウナハットの年間売り上げ目標は50万円。同社敷地内のアウトレット店プリメーラで直売するほか、県内を中心に温浴施設での販売拡大を目指す。グレー、ブラウン、ホワイトの3色があり、いずれも3850円。問い合わせはプリメーラ、0258(66)4513。

 第一ニットの2022年3月期の売上高は14億6500万円。

詳細情報

リンク
第一ニットマーケティング株式会社 | 見附ニット https://daiichiknitmarketing.co.jp/
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