鉱山町として栄えた新潟県佐渡市相川地区で、江戸時代のひな人形やまち歩きを楽しむイベント「第19回佐渡國相川ひなまつり」が3月3日から12日まで開かれる。3年ぶりの開催となる今回は、感染対策や地域の負担軽減のため会期を従来より短縮する。主催者は「華やかな雰囲気を楽しんでもらえるよう、限られた期間でしっかりおもてなしをしたい」としている。
地元住民らでつくる実行委員会が主催。民家や飲食店、公共施設など約50カ所に江戸時代の「享保びな」や現代の人形を展示する。多い年は約3千人(推計)が訪れるイベントだが、2021、22年は新型コロナウイルス禍で中止した。
今年は北沢テラスや長明寺が加わり、ウイルス禍前と変わらない展示規模で開催。スタンプラリーのほか、飲食店での特別メニューも従来通り提供する。
会期は従来の約20日間から10日間に短縮する。イベントが定着する一方、運営はボランティアが担っており、短縮を求める声が上がっていた。感染対策も考慮し、試験的に短縮することを決めた。
実行委の幅野明彦会長は「相川を知ってもらう入り口になるイベントで、久しぶりの開催は地元の励みになる」と期待を寄せる。会期については「来場者や地域の声を聞き、次回以降も無理なく続けていける方法を考えたい」とする。
最新情報やパンフレットはイベントのホームページで確認できる。問い合わせは佐渡観光交流機構相川観光案内所、0259(74)2220。