新潟県妙高市の制服ブランド「このみ」が、自社の制服をインターネットでレンタルできるサービス「ネトカリ」を始めた。私服校の生徒が式典に着ることや、プライベートで制服を着てテーマパークに遊びに行くことなどを想定。若者に人気のある同社の制服を、フォーマル、プライベートと場面を問わず着る楽しみを提供する。

　このみは、主に指定制服のない学校の生徒に向けた制服アイテムを販売している。私服校でも入学式など式典時に制服を着る生徒が一定数いるが、物価高を背景に、制服をわざわざ購入する負担感は増しているという。

　さらに、若者の間では休日に友人と制服を着てディズニーランドなどのテーマパークへ遊びに行く「制服ディズニー」も人気で、洗練されたデザインで若者層から支持されている「このみ」の制服レンタル需要は高まっているという。

　レンタル期間は３泊４日から最大７泊８日まで選べる。サイトで注文すると、家に制服と返送用伝票が届く。返却時のクリーニングは不要。配送時の箱に入れて郵便局またはゆうパックを取り扱うコンビニエンスストアから発送する。３泊４日の場合、レンタル価格は３８５０〜８８００円（配送料別）で販売価格の２割程度となる。

　あらかじめプロがコーディネートしたセット商品のほか、好きな組み合わせを選べる単品商品を用意した。小学生から成人まで着られるようサイズは豊富で、コーディネートは組み合わせ次第で５００通り以上になるという。オプションで５５０円の保証サービスもある。

　１４日にレンタルを開始した。１年目は売上高１千万円を目指す。このみの相浦孝行社長（４９）によると、訪日観光客の間では、京都で着物を着て散策するように、原宿で制服を着て歩きたいというニーズもあり、いずれは海外向けサービスも視野に入れている。相浦社長は「このみは『自由な制服』をコンセプトにしている。たくさんの人に制服の魅力、楽しみ方を体感してほしい」とアピールしている。