県立図書館が昨年7月の移転開館を機に、3Dプリンターなどの工作機器を備えた「モノづくり体験スペース」を開設、これまでに約6千人が訪れた。蔵書を参考に、好きな一節をレーザーカッターで刻印するしおり作りなど「本から得た知識やデザインを基に作品をつくることができる」とPRする。
2月中旬にスペースを訪れた市内の小学1年吉田真君は、3Dプリンターを使ってゲームキャラクターの模型作りに挑戦。スタッフからキャラクターの顔のデザインなどで助言を受けてパソコンで設計し、完成品に「思っていたよりかわいくできた」。その後は館内の洋書を手に取り、勉強中という英語のフレーズを刻んだしおりを作った。
小石宗明図書館利用推進課長は「本を読んでもらうのもうれしいが、工作だけをして帰る活用法もある。気軽に立ち寄れる図書館を目指したい」と話している。