福井県坂井市の丸岡文化財団などが主催する第18回まるおか子供歌舞伎が3月25日、同市のハートピア春江で上演される。同施設や同市の一筆啓上日本一短い手紙の館などでチケット(協力券)を販売している。
まるおか子供歌舞伎は、大阪・道頓堀中座から破風(はふ)と緞帳(どんちょう)を譲り受けたのを機に2001年に旗揚げ。伝統文化継承のほか、演技指導により児童が礼儀作法を学ぶ場でもある。新型コロナの影響で、今回は2019年以来の開催となる。
公演は午後2時から。坂井市の児童4人と、4年前に出演した永平寺町の高校生の計5人が出演する。
演目は「新かぐや姫」。父・月の帝から罰を受けてウサギに変えられたかぐや姫が、追放された下界で旅の僧侶やサル、キツネと出会い、父に認められて月に戻るまでの物語。今昔物語集の説話から構想を得て、発足当初から指導する演出家の水口一夫さん(大阪市)が脚色した。福井の繁栄を願う舞踊「越前四季三番叟(さんばそう)」も披露する。
チケットは、高校生以上千円、小中学生500円(当日券はいずれも300円増し)。みくに未来ホール、坂井地域交流センターいねすでも販売している。問い合わせは丸岡文化財団=電話0776(67)5100。