２０２４年春の北陸新幹線福井県内延伸などを見据え誘客促進を図ろうと、大野市は、越前大野城の内装や展示の一部をリニューアルした。目玉は写真映えを意識して３階から４階への階段に施したアート。かわいいウサギなどのきらびやかなイラストで装飾した。市観光交流課は「写真を撮影してＳＮＳ（交流サイト）に投稿してもらえれば」と来訪を呼びかけている。

　越前大野城の来訪者がシニア世代が多いことから、若い女性への訴求力を高めようと企画。階段のアートは、３階から４階を見上げるように眺めると、一つの絵のようになるよう施した。大野藩主・土井家のかぶとにウサギの装飾が施されていることなどからウサギを描いたほか、大野城などのイラストも載せた。

　階段手すり下のパネルは、春はサクラの模様入りのものを設置するなど、季節ごとに入れ替えて楽しめるようにした。

　このほか４階の展望室には、昼過ぎになると土井家の家紋などが影絵で壁面に浮かぶ仕掛けを施した。大野城周辺の出土品などを並べた３階の展示コーナーも、レイアウトなどを見直した。

　越前大野城は本来３１日まで冬季休業となっているが、特別開館する。４月１日からは通常開館となる。