小浜の歴史や文化財のストーリーを伝える雲城水まんじゅう=3月29日、福井県小浜市一番町の伊勢屋

小浜の歴史や文化財のストーリーを伝える雲城水まんじゅう=3月29日、福井県小浜市一番町の伊勢屋

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歴史もまんじゅうの"味わい" 小浜市の和菓子店が文化財など焼き印

福井新聞(2023年3月30日)

 福井県小浜市一番町の和菓子店「伊勢屋」が、小浜の歴史や文化をアピールする土産品にと、「若狭のおはなし雲城水まんじゅう」を開発した。市内文化財や名産品をイメージした6種類のマークの焼き印を施し、説明書きを添えてそれぞれ紹介。同店は「小浜に興味を持つきっかけになってほしい」と話し、3月30日から販売する。

 同市は国や県、市の指定文化財数が県内最多。市は北陸新幹線敦賀開業も見据え2022年度、歴史や文化を生かした商品開発支援事業を展開し、同店は勉強会や補助金を活用して昨年10月から開発を進めた。

 焼き印は▽皇室に献上される「若狭かれい」▽国宝の明通寺・三重塔▽江戸時代に港を往来した北前船▽小浜生まれの歌人・山川登美子▽「平成の名水百選」に認定された雲城水▽小浜市で日本初上陸したと言われるゾウ-の6種類。知ってほしい歴史文化として、同店6代目の上田浩人さん(38)が選んだ。まんじゅうは雲城水を使いふんわりした生地でこしあんを包み、寒天でコーティングしツヤ感を出した。

 6個入り1箱で、箱の底にはそれぞれの焼き印を紹介する説明書きがあり、まんじゅうを取り出すと見える仕掛け。上田さんは「小浜の魅力を一箱で伝える商品は今までなかった。小浜を巡るイメージで楽しく食べて、実際に来てもらえれば」と話した。

 1箱1900円。今後市内の道の駅でも販売する予定。

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