スパイス料理店「三条スパイス研究所」(新潟県三条市元町)が、店で人気ナンバーワンのフレッシュターメリックチキンカレーの冷凍販売を始めた。片山商事(新潟市東区)の急速冷凍技術を用いた商品で、障害福祉サービス事業所「のんぴーりサックス」(新潟市西区)の利用者が調理を担当する。店と変わらない豊かなスパイスの香りと食味を自宅でも楽しめる。
レストランの味を家庭に届けようと、3者が1年半ほど前から準備を進めてきた。スパイス研究所は以前からレトルト化も試作していたが、熱処理の過程で香辛料の香りやスパイシーな味が劣化するなどの問題があった。こうした課題を、作りたてのカレーを40分ほどで一気に凍結できる急速冷凍技術で解消した。
販売するフレッシュターメリックチキンカレーは、三条市産の生ウコンを使った店の看板メニューの1つ。爽やかなウコンや甘く濃厚なクローブの香りが特徴で、国産米にも合う味になっている。
冷凍カレーはスパイス研究所の店頭とECサイトのほか、道の駅SORAIRO国上(新潟県燕市)、そら野テラス(新潟市西蒲区)で販売する。200グラム入り880円。
今後は他のカレーも順次追加する予定。リゾートホテルや他の飲食店を想定したOEM(相手先ブランドによる生産)展開も視野に入れる。
三条スパイス研究所を展開するリトモ(新潟市西蒲区)の熊倉誠之助社長(43)は「ようやく満足いくものができた。本格的ながら食べやすいスパイスカレーを、ぜひ自宅で食べてもらいたい」と話している。