ホーリーバジルの精油から作ったバーム

ホーリーバジルの精油から作ったバーム

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ホーリーバジルで「比類なき」バーム、保湿に香りをプラス

新潟日報(2023年4月12日)

 新潟県十日町市松之山黒倉で、シソ科植物のホーリーバジルを使ったハーブ茶を製造・販売する「まつのやま茶倉」が、新商品の開発に力を入れている。第1段として、肌の保湿などに使うバーム(軟こう)を作り、販売した。売り上げの軸はハーブ茶に据えるが、精油を加工した新商品を増やしていく考えだ。

 ホーリーバジルは、インド原産のシソ科植物で、サンスクリット語では「比類なきもの」を意味する名前が付いている。華やかな香りが特徴で、お茶にすると甘みを感じつつすっきりとした後味でおいしい。

 まつのやま茶倉は、新潟県十日町市松之山黒倉の農業、嶋村彰さん(44)が経営する。旅で長野県を訪れた際、ホーリーバジルの紫色の花に一目ぼれ。自宅近くでも観賞しようと10年ほど前に栽培を始め、事業化に伴い現在は計30アールまで拡大させた。

 「ホーリーバジルの香りは癒やしやリラックス効果がある」と嶋村さん。お茶以外にも加工してさまざまな形で香りを売りにした製品を開発しようと、まずは精油にすることに決めた。精油の抽出に使うのは花だけだが、抽出作業で葉がしなびてしまうためお茶には使えず、畑30アールのうち10アール分を精油専用にした。

 2021年に初めて精製した精油は約70ミリリットル。精油を主成分としたアロマオイルなどとして販売すれば15個ほどにしかならないが、ホホバオイルなどと混ぜ合わせたバームならば400個ほどを製造できるという。売れ行きは好調で、初回製造分44個は完売した。お茶を主力商品にしつつ、バームで150万円の売り上げを目指している。

 バームには、ニホンミツバチを扱う地元養蜂家のミツロウなども使用。土に根を張るホーリーバジルと、空を飛び回るミツバチから、バームは「天地(あめつち)」と命名した。バームだけに保湿効果は当然で、嶋村さんは「他のバームにはない、ホーリーバジルの香りで癒やされてほしい」としている。

 精油を起点にした商品開発はこれから加速させていく。嶋村さんは「まだ公表できないが、いくつか候補はある」と笑顔で話した。

 バームは、18グラム入りで1個3800円。問い合わせは、まつのやま茶倉、025(594)7188。

詳細情報

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HOME - まつのやま茶倉 https://www.mother-cakra.com/
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