おいらん役が練り歩く春の恒例イベント「分水おいらん道中」が4月16日、新潟県燕市の分水総合体育館で開かれた。華やかな衣装をまとった3人のおいらんや付き人らが行列をつくり、あでやかに歩く姿に、観光客らが盛んに拍手を送った。
おいらん道中は「つばめ桜まつり」の最終日を彩る催しで、実行委員会などが主催。新型コロナウイルス禍による中止などを経て、4年ぶりに大河津分水桜並木で開催予定だったが、雨風が強く会場を移した。
おいらん役の女性は、新潟県内外から公募で選ばれた新潟市北区の銀行員の田中美沙紀さん(25)、新潟市中央区の大学生の金塚萌絵さん(20)、燕市の会社員前田まどかさん(26)の3人。それぞれ高さ15センチで三枚歯黒塗りの高げたをはき、足を外側に半円状に回す「外八文字」など独特の動きも披露した。
観光視察を兼ねて訪れたというノルウェー出身で、京都市で旅行会社を経営する男性(34)は「楽しかった。屋内への会場変更も、より近くで見られるという点でよかった」と話した。