新潟県佐渡市の夏の一大イベントである国際芸術祭「アース・セレブレーション（ＥＣ）」が、今年は８月１８〜２０日の日程で開かれる。実行委員会は、昨年に続き有観客とし、関連イベントを増やして規模を拡大するほか、新型コロナウイルス感染防止対策で控えていた酒類の販売を解禁する方針だ。

　ＥＣは鼓童文化財団らでつくる実行委と市が主催する。３月下旬に佐渡市千種の金井コミュニティセンターで総会が開かれ、昨年の振り返りと今年の計画が示された。

　昨年のＥＣは、３年ぶりに有観客で開催。３日間の延べ来場者数は約１万８千人で、ウイルス禍前の２０１９年と比べ、７割ほどまで回復した。

　メインとなるコンサートには、太鼓芸能集団「鼓童」のほか、南アフリカを拠点に活動するアカペラコーラスグループや、東京パラリンピック開会式でパラ楽団を率いた蓮沼執太さんらが出演する。

　また、昨年よりも規模を拡大し、小木みなと公園でのコンサートやハーバーマーケットに加え、小木町内で太鼓のワークショップや、城山公園を利用したキャンプやライブなども行う。

　総合プロデューサーを務める上之山博文さんは「国内はもちろん、海外からも観光客が来てもらえるよう内容を充実させていく」と話した。