松本市、上田市、長和町にまたがる美ケ原高原で25日、観光シーズンの幕開けとなる開山祭が開かれた。新型コロナからの客足回復を願い、美ケ原観光連盟(会長・臥雲義尚松本市長)が13年ぶりに高原のシンボル「美しの塔」の前で実施。時折雪が舞い、冷え込んだものの、約50人が今季のにぎわいを願った。
安全を祈願する神事に続き、たる酒の鏡開きで開山を祝った。臥雲市長は訪日観光客の回復などに触れ「(高原)全体の魅力を高め、大勢の人に足を運んでもらいたい」とあいさつした。
松本市によると、2019年に高原を訪れた観光客は49万2千人だったが、新型コロナの感染拡大で20年は29万5千人に減少。22年は39万5千人だった。
この日、夫とウオーキングを楽しんだという埼玉県寄居町の金子富美子さん(70)は、美ケ原高原を訪れるのは初めてとし「午前中は天気が良く気持ち良かった。いい所ですね」と話していた。
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