水族館からリニューアルされた「あげしま海のでじたる館」=4月28日、佐渡市北狄

水族館からリニューアルされた「あげしま海のでじたる館」=4月28日、佐渡市北狄

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新感覚、デジタルの海を魚が泳ぐ 佐渡「尖閣湾揚島遊園」

新潟日報(2023年5月1日)

 佐渡を代表する観光地の一つ「尖閣湾揚島遊園」(新潟県佐渡市北狄)にある「あげしま水族資料館」が、「あげしま海のでじたる館」にリニューアルされ、オープンした。生きた魚を展示する水族館から、デジタル技術を活用したユニークな映像展示に一新した。「子どもを中心に喜んでもらえる展示になった。映像で海や魚に親しんでほしい」と関係者は期待している。

 揚島遊園は、景勝地の尖閣湾を望むことができ、海中透視船も運航している。水族資料館は1980年頃にオープン。1階の水族館には、近海で生息する魚が展示されていたほか、サザエやウニに直接触れられる水槽も人気だった。

 建設から約40年が経過し、水回りを中心に施設の老朽化が進んだ。水族館として維持するには、魚の確保や、改修・維持費用が大きな負担となることから、映像中心の展示に転換。国補助金を活用し、約3千万円かけ改装した。

 館内のモニターには、魚芸人として動画サイトなどで活動するハットリさんが描いた魚のイラストが縦横無尽に動く。水深に応じて近海の生態の違いが分かる展示も取り入れた。足を踏み入れると波紋が広がる映像や、空撮映像などもある。2階は資料の展示を縮小し、落ち着いた雰囲気の休憩スペースに改めた。

 揚島遊園には、2019年に約7万7300人が来訪。ウイルス禍で3万人前後に落ち込んだ時期もあったが、昨年は5万人近くまで回復した。ことしは7万人の来訪を目指す。

 尖閣湾揚島観光の菊地祐一代表取締役(67)は「魚の特徴などがより分かりやすい展示になった。今後も映像内容を充実させたい」と話した。

 でじたる館を含めた同園の入場料は中学生以上500円、小学生300円。乗船料を含めた入場料は中学生以上1400円、小学生800円。問い合わせは尖閣湾揚島観光、0259(75)2311。

詳細情報

リンク
水族館 | 尖閣湾揚島遊園 https://sado-ageshima.com/aquarium/
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