国内外で活躍している新潟県の長岡市与板地域出身の折り紙作家・布施知子さん(72)の個展が5月4日、長岡市のアオーレ長岡で始まった。同じ形のパーツをいくつも作り、組み合わせて立体や平面の作品にしていく「ユニット折り紙」の先駆者、布施さんの故郷初個展を、来場者が熱心に見入っていた。
個展「Origami 布施知子の世界」は、与板の同級生と市民有志らで作る実行委員会が主催した。
幅120センチ、長さ100センチの紙を筒状にして蛇腹のように凹凸をつける代表作「OROCHI(大蛇(おろち))」をはじめ、80点を展示。どれも独創的で、作品に引き込まれるような幻想的な空間が広がる。
作品鑑賞会も開かれ、布施さんは「折っている最中に思いもしない形になり、新しい発見もある」といったエピソードを披露した。また故郷長岡での開催について取材に「同級生と一緒にできたことがうれしい。折り紙で表現できる見たことのない世界を感じてほしい」と振り返った。
会場を訪れた長岡市の住民(69)は「とても折り紙とは思えない別世界。ただただ感動した」と驚いていた。
5月13日まで。午前10時〜午後6時(13日は午後5時まで)。高校生以上は500円。問い合わせは実行委、090(6262)3686。