北アルプス上高地(松本市安曇)で、ニリンソウが例年より10日以上早く見頃を迎えている。気温が高い日が続いて雪解けが進み、開花が早まったとみられる。12日、徳沢キャンプ場周辺では小さな白い花が一面に広がっていた。
明神から徳沢にかけて登山道沿いなどに群生地があり、訪れた人が足を止めていた。上高地インフォメーションセンターによると春の訪れとともに最初に咲く花の一つで、今月いっぱいは楽しめそう。
花を目当てに妻と徳沢を訪れた石川浩さん(61)=岐阜県=は「かれんな花がじゅうたんのように広がり心が穏やかになる」と笑顔を見せた。